番外編
居酒屋 万里ちゃん
番外編
居酒屋 万里ちゃん
平成22年6月22日 閉店
思い出の詰まった場所
高校をやめてぶらぶらしていた頃、大工だった父親に「手伝いに来い!」といわれていったのが、居酒屋「万里ちゃん」の新築工事だった。
当時は粋なマスターがいて、その名前をとって「かっちゃん」という店だった。
いちいちめんどくさいといって、マスターが日本酒の四斗樽を現場の真ん中においてくれたおかげで、毎日あちこちの現場から職人たちがそれを目当てにやってきた。
町も今よりずっと活気に溢れていたいい時代だった。
銘木をふんだんに使ったカウンターまわりは、「何十年か経って焼き鳥の煙を吸ったらいい色になるぞ」といっていた父親の言うとおり、金では買えない良い風情の店だった。
お持ち帰り焼き鳥「万里ちゃん」
TEL 0124-22-3987
ほかにも何軒か父親の手がけた店があったが、この「万里ちゃん」の閉店をもって、すべてがなくなった。
親父の仕事を眺めながら、酒を飲む店はなくなってしまった。
ということで、今回は特別編で紹介しました。
現在「万里ちゃん」は、焼き鳥のお持ち帰りで、営業しています。
アノ味を味わいたい方は、午前中に電話をすれば夕方までに受け取ることができます。